Book

ノモンハンの夏/半藤 一利

初出時の単行本では、中途で投げ出してしまった。何を思ったか、この度は新たに文庫本を入手し、はたまた読了に挑む。 当時を知る上で不可欠な、ヒットラーとスターリンの駆け引きを中心とした欧州の情勢を交えつつ、広東軍、陸軍参謀本部、内閣やらの動向を…

陸奥爆沈/吉村昭

陸奥爆沈 (新潮文庫)作者: 吉村昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1979/11/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見るたまには異なるジャンルのものをと、久方ぶりに吉村昭さんの小説に挑んでみることに。これは先年、著…

昭和史入門/保阪 正康

今回の出張中、移動の車中で読了す。昭和史のなので当然のことながら全編を通して、昭和天皇の動向が記述の中心になっている。著者の独断による時代区分が何やら煩わしかったり、昭和史としながらもその記述は戦前・戦後の一時期にかたよっていたりと、親書…

お坊さんが困る仏教の話

きっとそんなことだろうと想像しておりましたが、このように詳説いただきますと得心できます。 目からウロコのご高説でございました。

Lifehack with Mac

梅田のヨドバシでMac本を。面白そう。Lifehack with Mac―ストレスフリーの快適MACLIFEガイド作者: こもりまさあき出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社発売日: 2007/03/26メディア: 単行本 クリック: 273回この商品を含むブログ (24件) を見る

まるごと705NK

せっかくキャリアまで変えて購入したのだから、使いこなさんとね。まるごと705NK作者: 山根康宏,Ling‐mu,あきらん出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2007/03/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (21件) を見…

長いお別れ

そんなのが出ると、風の便りには聞いておりました。本日、書店で目にした途端、手に取りパラパラ、即レジに向かいましたわ。フィッツジェラルドではなく、レイモンド・チャンドラー作品の村上春樹翻訳版。村上氏が翻訳したからといって、ストーリーが変わる…

宗像教授異考録 4/星野 之宣

諸星大二郎の稗田礼二郎ものと宗像教授は未だ買い揃えている。

テロリストの口座/クリストファー・ライク

朝10時にはホテルを追われ、昼一にとったアポまでの時間を持てあます。ことのほか暖かな日よりに誘われるよう、清澄公園のベンチに座し、読了する。 先のマネーロンダリング入門が面白く、勢い飛びついたものの、スパイ小説・国際謀略ミステリーとしてはなん…

マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで

これより先も脱税したくなるほど莫大な資産を有することはなさそう。個人的には縁遠いテーマであるも、昨今は新聞を読んでいても訳のわからぬ仕組みや専門用語が頻発しますし、何かと理解できぬ事象ばかり。多少なりとも助けになればと本書をひもといてみる…

血まみれの鷲

とかく国力が弱まったりすると、大昔の絵空事にすがりつくけったいな輩が、やたら出没する。そんな事情については、辛くも頷けるところがあるものの、ここではヴァイキングが徘徊していた世に想いを馳せようというのだから、いささか気が遠くなるのである。…

シッド・ハレー再来

今、読んでいる「血まみれの鷲」が終盤に至り、帰りの電車で読了できそう。なので次のを物色すべく書店を覗いてみると、ディック・フランシスの新刊が。オビの惹句をみて吃驚!!! 新作はシッド・ハレーものであるよう。シリーズ4度目の登場ですな。 これは何…

下山事件(シモヤマ・ケース)/森 達也

宇都宮にての営業は夕刻より。先だっては大幅な延着を経験したこともあり、東京へ赴くにあたって、本日ばかりは余裕を持って大阪を出立する。そんな往きの車中にて本書を読了。 東京駅から上野へ、常磐線に乗り換え北千住まで。東武線に乗り換えるところで、…

ルシタニアの夜/ロバート・ライス

歴史的な事件を題材にしていることから、国際謀略ものかと思いきや、そこのところは驚愕の真相というほどでもなく、肩すかしをくらう。 事件の捜査に当たるのは、二人の郵政捜査官なのだが、郵政捜査官なんていう名称自体聞き慣れぬもの、地味な印象は拭えな…

血の協会/マイケル グルーバー

硬質な都市型犯罪小説風装いのもと、超自然的な魔術合戦が展開される前作「夜の回帰線」にはやられてしまいました。 今回も、マイアミ警察殺人科の刑事ジミー・パスが登場しますので、読み始める前から逸る想いはいや増すわけ。でも、今回は何故かかってが違…

名もなき毒

読みやすいということもありますが、ページをくる手ももどかしいというように、比較的短時間で読了しましたわ。この人の小説、相変わらず面白いです。 読み進めていくうち、日々新聞紙上でいくばくかのスペースを占める理不尽な犯罪記事があれやこれやと思い…

日本のいちばん長い日/半藤 一利

映画を見たのはかれこれ10数年前、福岡に引っ越して早々のこと。彼の地の情報誌を眺めていると、九電ホールだったか、無料の上映会が目についたので足を運ぶことに。以来、ずっとこの本を読んでみたいと思っていたのだが、おもいのほか時間を要することとな…

産霊産秘録/半村良

ここんとこ多忙で、十分な睡眠もままならぬ。書籍の活字に向き合うことが難しく、出張時の車内では目をしょぼつかせ、新聞や週刊誌の字面を追うことが多かった。先年、集英社より再刊されているのは、気づいていた。出張先の横浜は日吉駅の書店で積み上げら…

日本沈没1、2

喫茶店に置いていたスピリッツで目にしていたから、新たに漫画化されているのは知っていた。日本沈没 1 地下の竜巻 (ビッグコミックス)作者: 小松左京,一色登希彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/06/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 50回この…

ロシア軍 殺戮指令

この邦題、何ともけったいでなんだかなと、そのまま手に取るのを躊躇させるんですが、中々どうして結構いけてましてね、この手のものでは久々の面白しろ本でありました。 新たなテロを計画を進めるアルカイダ。ロシアの軍事情報局に拉致され、拷問の末、惨殺…

野中広務 差別と権力

本書は、以前より読みたかったけれど、通勤時に単行本は適さず、長く断念していた。晴れて文庫化された今日、早速読み進めることに。 国内外を問わず、かつてより国家が行ってきた悪しき所業に、少しも逡巡することなく、悪いことだった、と真摯に発言できる…

ダ・ヴィンチ・コード

実際は茨城よりの帰途に読了。 この手の流行りもの、旬のうちは是非避けたいところ。それでも文庫本になっていたので、まあ読んでみようかと。 ミステリーというよりは、伝奇小説的側面に惹かれます。内容の割に重厚さはなくて、なんとも読みやすく、面白い…

まるごと 702NKII

全然知らなんだ。こんな本が出てたんですね。 とりあえず、購入しました。

昭和史発掘1/松本清張

最近、よくテレビに出演し、当時を語る鈴木宗男の言動に耳を傾ければ、実はこの人、現政権に嵌められたのでは、との疑念が芽生えてくる。 ホリエモンが確信犯であることは間違いなかろう。けれども、いわば一犯罪者にすぎないのを、かくも盛大にさらし者にし…

触身仏/北森鴻

異端の民俗学者蓮丈那智が古の謎に挑む短編集2作目。 面白いけど、各編で取り上げる題材は結構大ネタぞろいの割に、前作以上に突出した仮説が述べられるわけでなく、寸止めというか食い足りない感じがする。うーん、惜しい。 同じ路線の宗像教授だと、完結編…

プレイ−獲物−/マイクル・クライトン

文庫本になってたので購入、昨日読了したとこ。 ナノテクというのはようわかりません。最新のハイテク情報を題材に、通俗な面白小説を設えてしまうことにかけて、この作家、もはや独擅場の感がある。今回も、それらしい考証というか、記述に魅せられ、騙され…

狼の帝国/ジャン=クリストフ・グランジェ

映画「クリムゾン・リバー」は見ましたが、原作の方までは読んでいなかった。表紙に映画の写真、それもジャン・レノが配されてたりするもんですから、続きものというか、てっきり同主人公が登場するのだろうと、ページを繰り始める。 直ぐに引き込まれ、一気…

失踪/松本清張

これまで文庫本未収録となっていた短編を収集して文庫化したのだそう。 ちょっとらしくないなと思える「草」、実在の事件をモデルにドキュメンタリー・タッチで綴られる表題作の「失踪」等、あと2編も併せて読み応えは十分。面白し。 これまでお蔵入りしてい…

いまどきの「常識」/香山リカ

一読、この書物の内容をどうとらえれば適当なのだろう?先の世代からすれば、首をかしげたくなるような、昨今隆盛の事象群を題材にした評論とすればよいのだろうけれど、迷うことしきり。 著者は従来の価値観と照らし合わせることで、一貫して新常識のあり方…

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書

久しぶりの新書だわ。 最近、ややこしいことをいう人が多いから、この手の話題は敬遠気味。購入後、なかなかその気になれず、積ん読状態としていた。 さして目新しい説を打ち上げてたりということもなく、ほとんどがこれまでに読んだり聞いたりしてきたこと…