Two Altos/Art Pepper Sonny Red

トゥ・アルト(紙ジャケット仕様)
レコードの取扱いが面倒で、長く聴いていなかった一枚。本日の収穫である。
アート・ペッパーソニー・レッドが共演したというわけではなく、単にそれぞれのリーダーセッションからの演奏をカップリングしただけ。
両者ともにアルト奏者であることを除けば、それぞれの個性、今日における知名度は天と地ほどにも違う。何故、このような編集盤が制作されたのか?単にあぶれテイクを寄せ集め、それらしいジャケットで飾り、アルバムの体裁を整えたということかな。
アート・ペッパーのは、比類なく美しいアルトを堪能できるディスカバリー超弩級名盤「サーフ・ライド」よりのアウトテイクなので、内容が良いのは当たり前。iTunesで鳴らしつつ、この文をしたためているのだが、この「These Foolish Things」の美しさとくればどうだろう、ほとんど涙もんである、感動。
アート・ペッパーがウエスト・コーストならば、ソニー・レッドのテイクは、イースト・コーストの音、当然バップもの、実はこれも悪くない。共演者が良いしね。何につけ、ソニー・レッドのリーダーものは数が少なく、貴重なのだ。