The Jazz Messengers At The Cafe Boemia

At the Cafe Bohemia Volume 1 At the Cafe Bohemia 2
ホーンにブラウニーとルー・ドナルドソンを配したバードランドでのライブは、あくまでアート・ブレイキーによるリーダー作との体裁。正式にコンボ名をジャズ・メッセンジャーズとするのはこちらから。
当時からムスリムであったブレイキーは、故にコンボ名称を「ザ・メッセンジャーズ」としたのだと。なるほど。頭に「ジャズ」を冠そうとは、ホレス・シルバーの進言によるのだけれど、後に袂を分かつこととなる。
長く若手ホーン奏者の登竜門だったメッセンジャーズ。本盤で俎上に載るのは、若きドーハムとモブレー。何れも一線級プレイヤーとは言い難く、いささか格落ちの感は否めない、というのが一昔前の印象だった。けれども、全編、それぞれの持ち味が活かされた快演ぞろいとなれば、両名の心象も違ってくる。個人的には、この盤がモブレーを見直すきっかけとなって、今日1500番台のリーダー作を愛聴できている。ホント良かった。
やっぱり、メッセンジャーズは楽しいね。