若者のすべて／ルキノ・ヴィスコンティ監督

貧困の中、兄の行状に悩まされつつ、それでも親身に向き合おうとする弟ロッコ役のアラン・ドロンが切なくて、泣かされます。後年のヴィスコンティ作品群とは、色合いが異なるものの、こういうのもよろしいですな。
年を取るごと、気力も体力もいまひとつ。大好きな映画でさえ、エンタテイメント性の乏しい作品とは疎遠になりがち。いかんねえ。鑑賞後、すぐには席を立てないほど感銘を受けたこんな映画もあったのだから。