変に緊張して疲れる帰途→台風

台風というものを甘く見ていた。
もう少し早く帰途に着くべきであった。電車は遅れ、まずは尼崎駅で足止め。西ノ宮駅からのバスの時間を気にしつつ、動き出したのに安心するも、甲子園口駅止まりとなる。尼崎駅でのアナウンンスでは神戸で折り返し運転といっていたのに本日は運転を取り止めだと。ホームや電車の中にはまだ多くの人が残る模様、この人達はどうなるのかと思いつつ、最悪歩くという手もあると、仕方なしに甲子園口で改札を出る。ここで初めて降り注ぐ雨と風の音に状況を認識、とてもじゃないが西ノ宮から乗るつもりだったバスも、とうに運行は取り止めになっているだろう。狭い甲子園口駅だけど、タクシー待ちの行列は相当なもの、改札の前まできている。本来そんな気はなかったのだが、最悪の方法を選択。商店街に沿ってしばらく往けば、傘なんてさしてられないのは明白、ここは覚悟を決め、結局20分ほどの道程を濡れ鼠状態で歩む。ゴォーと鳴る風の音に、恐怖するというのも稀な経験であった。
家の近所まできたところで南の方向を仰げば、甲子園あたりが異様に明るかった。