今回の東京出張における収穫

ザ・ロンリー・ワン
「ザ・ロンリー・ワン」バド・パウエル
バド・パウエル '57
バド・パウエル57」
4、5年前に発売されていた紙ジャケが残っていたようで購入。この時期(50年代後半)の録音は、60年代ヨーロッパ移住後の演奏にも増してさらに中途半端なところがある。BlueNoteには未だ愛される「クレオパトラの夢」が収録される「ザ・シーン・チェンジズ」があるが、このあたりのヴァーブ盤は、内容が凡庸であるためか、紹介されること自体が稀。よっぽどバド・パウエルのファンを自認するのでなければ持っておく必要はなし。西宮のフランシス(デックスが好演する映画「ラウンド・ミッドナイト」をご覧ください)を自認する私には必須アイテムとなるわけですが。私の場合、これらが発売された頃は、パソコンに入れ込んでいて、ほとんどJazzを顧みなかったのね、なのではずしまくった。まあ、レコード持ってることで安心してたってとこです。Amazonのリンク貼ってますが、いずれもメーカー在庫切れ。
ダウン・ホーム・リユニオン(紙ジャケット仕様)
「ダウン・ホーム・リユニオン」ヤング・フロム・メンフィス
日本語帯の記述ではブッカー・リトルがリーダー的な扱いだが、実際はメンフィス出身のジャズメンが集い録音されたもの。ブッカー・リトルもさることながら、個人的に惹かれるのはもう一人のトランペット奏者ルイ・スミスが参加していること。この時期、BlueNoteの2枚を除けば、リーダー作どころか録音自体が少なく、希少なのだ。冒頭のエリントン・ナンバー「昔は良かったね」でも、なかなかにブリリアントなソロを聴かせている。種を明かせば、この盤をプロデュースしたのは、トラジションというレーベルを興したが、数枚のレコードをリリースしたのみで消滅、せっかくのルイ・スミスの録音を先のBlueNoteに譲った経歴を持つトム・ウィルソンだという。
何故か半額にて入手できた。
ダディ・プレイズ・ザ・ホーン
「ダディ・プレイズ・ザ・ホーン」デクスター・ゴードン
我らのデックスがベツレヘム・レーベルに残した超づきのゴキゲン盤。リズム・セクションもケニュー・ドリューにリロイ・ヴィネガー、ローレンス・マラブルとくれば、もう涙もん。この時期のケニー・ドリューってホンマによろしいな。Amazonのリンクは現在流通する東芝EMIのもの。私が手に入れたのは一昔前の日本コロムビア盤、実はこれってラッキーだったかも。同様に半額で購入。