厄除祭ー丹波市柏原ふたたび

柏原_八幡神社

前回同様、篠山口駅で乗り換え、柏原駅到着。復路の時刻をチェックしていると、地元の人から「甘酒をどうぞ」と紙コップを手渡される。冷えた体には有り難いものだ。こういうのを飲むのは久しぶり。
そういえば、さっきの電車、降車客が多かった。駅周辺も何気に賑やかだ。当地の八幡神社で年に一度の厄除祭というのをやっているらしい。
昼間でも、特急、快速併せて1時間に2本程しか止まらぬ土地のこと。約束の時間に間に合わせるため、早くに出張ってきているわけだ。時間つぶしのつもりで人の流れに従い、商店街に足を踏み入れると、通りに沿ってたくさんの夜店が立ち並んでいる。閑散とした田舎町特有の表情を見せていた商店街も、今日ばかりは如何にも賑やかな風情だ。
八幡神社は小高い山(?)の中腹に位置するらしく、人の流れは鳥居をくぐり、石段を上がって往く。拝殿と本殿が一体となった建物は小振りながらも、結構古いものと見受けられる。背後には三重の塔も。神社に塔っていうのはどうしたことだろう。神仏混淆の名残ってこと?
この後、客先で商談。一応の成果は得られ、お仕事は終了。駅に到着するも次の電車は30分後。この時には周辺を徘徊する気力もなく、構内で過ごすこととする。

乗車後はiPodShuffleを取り出し、真っ暗な車外を眺めつつ流れてくる音楽に聴き入るが、あたりの雰囲気にそぐわないことこの上なし。
Juneの「Bewitched」は気分じゃないんでパス。チャーリー・ラウズの「You Don't Know What Love Is」は一瞬パスしようとするも、その圧倒的な演奏を聞き入れるべく、目を閉じて周囲の気配を隔絶する。ダイナ・ショアの「Somebody Loves Me」も、その後のアート・ペッパー「Red Pepper Blues」もその状態を継続。次のトム・ジョビン「Corcovado」を聴き終え、ちょっとしんどくなったきたのでスイッチ・オフ。福知山線にJazzは似合わない。パット・メセニーとかだと良かったかも。

終戦のローレライ」2巻目を読んでいると、そのうちにウトウト。気がつけば、尼崎駅であった。