新札

自販機でタバコを購入しようとポケットをまさぐる、小銭がありません。財布に残る1,000円札は新しいもののみ。いつも購入する銘柄が入った自販機では使えないので、しかたなく窓口へ。西郷札―松本清張短編全集〈1〉 (カッパ・ノベルス)
「ごめんね、新札使えなくて」
いえいえ、そんな風にいってもらうほどのことではありません。
「売上げもね、新札がでだしてからガタッと落ちてるの。みんなどこで買うのやろ、やっぱりコンビニとかかな。」
ほう、そういうもんですか。
「いつも、ありがとね。これ持ってって。」
と、100円ライターを頂戴した。ほとんど脈絡はないのだが、松本清張さんの短編「西郷札」のお話が脳裏をかすめる。また、読み返したくなった。