ジェフ・ローバ・フュージョンとVSOP

Water Sign/The Jeff Lorber Fusion

ウォーター・サイン
正統派ジャズ・ファンを標榜していることもあり、こういうのも一括りにしてしまうことに、やや抵抗も。私らの世代だと、クロスオーバーって表現の方が馴染み深かったりする。まあ、そんなとこから聞き始めて、本格的なモダン・ジャズへと至ったというのが実情ではある。
ここんとこずっとメイン・ストリームなのを聴いてたからね、暖かくなってきたし、しばし方向転換を。
この人、今も尚現役らしい。レコード時代に、出たての輸入版を購入、当時は気に入ってよく聴いたもんだ。しかるに、凡庸なこの後のを限りにしたのでしたわね。

V.S.O.P./Herbie Hancock

一昨日、OSXを手に入れるため梅田に出向いた際、梅田のタワー・レコードを覗いてみたところ、フランス盤CDがおいてあったので購入。
邦盤のタイトルは、「ニューポートの追想」だったか。1976年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにて、それまでのハービの足跡を一夜のパフォーマンスで辿ろうという特別プログラムのライブ録音。ワン・タイムのパフォーマンスであったはずが、その後もVSOPの名称で延々と続いた(日本では特に)マイルス傘下の盟友+フレディー・ハーバートによるモード期の曲を収める1枚目は究極ともいうべき完璧な演奏、悪いはずがない。
それにもまして、レコードの溝をすり減らすこととなったのは、2枚目B面の2曲、ヘッド・ハンターズを率いてのパフォーマンスだった。今回、改めて聴き直してみるも、そんなありように変わりはなさそう、格好よいわ。