拝島駅という迷宮

電車を載り間違えたのである。立川駅から八王子に向かうはずが、拝島ってところに至る、単に乗車すべき電車を間違っただけなのだけれど、拙った。ここで冷静に対処しておけば、更なる迷宮に分け入ることもなかった。
横浜、川崎方面はうん番線。焦る想いも手伝って、またも反対方向の電車に乗車、すぐに間違いと気づき、ひとつ目の駅で下車する。そこは東福生駅。夜の結構な時間にもかかわらず、空を圧する轟音が耳を刺す。なるほど、ひどいもんだ。
この時間、東京都内であっても、ここらは電車の本数が1時間に2本ほどなんて、知らんかったよ。30分近く立ち往生の後、再び拝島駅に。
よせばいいのに、同じホームに立った時、はたまた同じシチュエーションを繰り返すと誰が予想できよう。そう、やってしまったのだよ。目の前にある電車に乗り込んだところが、数分後、またもや東福生のホームに身を置くことになろうとは、トホホ。
ただ、拝島駅で乗るはずだった電車は、次に到着するのと同じものだった。単に東福生で待つか拝島駅で待つかという違いだけ、それにしてもマヌケな話ではある。
遅い時間だったためか、八王子駅からの電車は各駅停車のみ。まあ、宿にはその日のうちに着きましたけどね。