苦痛の一時

母亡き後、親戚がらみの冠婚葬祭の集まりには、私が参加せねばならないよう。年明け早々、昨年他界した叔父の一周忌にあたり、早速にも出席することと相成りました。
お寺さんの読経が始まりまして15分も経つともういけません。正座なんて普段やりつけていませんから、次第に顔が歪んでまいります。30分もすれば、既に足の感覚がなくなってきてることを自覚する。45分過ぎた頃には、うんうんという唸りを噛み殺すのがたいへん。いやあ、もうまいりました。
いくら何でももう終わるやろうと思ったその時、仕出し屋さんが来たよう。応対のため、いとこが足をふらつかせながら玄関口に向かったのですが、まともに歩けなかったのでしょう、ガシャンとガラスの割れる大きな音とともに、目には、額にうっすらと血をにじませたいとこの姿が飛びこんできます。
幸い、大事にはいたらず良かったけれど、赤く腫れあがった額が痛々しい。
「最初に足を崩して下さいといっておけば良かったですね。」とはご住職の言、おいおいおい。