アイル・テイク・ロマンス/バド・シャンク

アイル・テイク・ロマンス
かつてじゃかすかLPレコードが復刻された頃、せっせとため込んだものの、モントローズのを除けば、さほど針を降ろすことがなかったり。昨今は廉価でじゃかすか出てくるもんですから、紙ジャケを敬遠して正解。この度はちゃんと聴いてみたろう。

ノモンハンの夏/半藤 一利

ノモンハンの夏 (文春文庫)
初出時の単行本では、中途で投げ出してしまった。何を思ったか、この度は新たに文庫本を入手し、はたまた読了に挑む。
当時を知る上で不可欠な、ヒットラースターリンの駆け引きを中心とした欧州の情勢を交えつつ、広東軍、陸軍参謀本部、内閣やらの動向をもとに、かの有名な負け戦の詳細を描出しています。圧巻、面白すぎ。
蒙ソ軍、広東軍とも数多の凄絶な死に様をもって綴られる厳粛なドラマにあって、著者が絶対悪とする辻政信をはじめとした軍参謀らに向けた、自らの私情も多分に交えた批判の言葉が随所にちりばめられているのが、ユーモラスに感じられ、思わず吹き出してしましそうになること度々。
読み進むにつれ、次第に昭和天皇が気の毒に思えてくるから不思議なもの。敗戦に学ぶことなく、慢心と非科学的な精神主義のもと、法と人命をないがしろに続く戦争に一路邁進、国民もこれを支持し、支えていたというのだから愚かしいことこの上なし。

千葉県茂原市ー関東方面出張15

わかしお車輌内

昨日に引き続き行く手を阻む大難頻発に泣く の巻
打合せは夕刻、18時より。我が赴くは千葉県深部に位置する茂原市となる。これまで訪れたことはないものの、東京駅から特急を利用すれば1時間ほど、何のことはないはず。ただ、19時半までに茂原駅に戻らねば、当日の帰阪は難しく、宿泊も視野に入れねばならぬか。
余裕を持ってすれば、特急を利用しなくても間に合うのだと、そんな道行を想定するも、そろそろ社を発とうとした頃、またも問い合わせの電話が頻発し、我が行く手を阻む、昨日の悪夢が再燃することに。
急ぎ路線を再検索、予定していたよりも1時間ほど後ののぞみとなるが、東京駅から特急を利用すればギリギリ18時前に茂原駅着となりそう。気は逸るばかりでなおかつそぞろなのは、昨日同様。ああ、忙しない、忙しない。
利用するのはホント久方ぶり、やはり遠いわね京葉線ホーム。
訪問先が駅から近く、事なきを得る。十人ほどを前にしてシステムの説明にあたる。時計に目を走らせることしきり、実質1時間15分ほど、結構みっちりやりとりでき、安堵したりも。
特急わかしおにて19時36分に茂原駅を発ち、東京駅着が20時半頃、21時3分ののぞみで帰阪の途に着く。
地図を眺めつつ、千葉県のほぼ中央に位置する茂原市から、よくもその日のうちに帰還できるものだなあ、などと首都圏の交通機関の充実ぶりに改めて感心させられる。

姫路まで

姫路城を遠望

時節柄何かと引き締めてかかるべくは当方も例に漏れるはずはなく、姫路ごときを訪ねるにあたっては+特急料金なんてもってのほか、というか大阪駅から新快速でも1時間ちょいでいってしまうんですからね。実際、新快速でぼちぼちと、文庫本の字面を追いつつ、そのうちうとうととなんてのも宜しいし。
ただ、本日ばかりは勝手が違った。もうそろそろという頃になって間が悪いというか、急に対応せねばなるぬ事柄が噴出、到底約束の時間には間に合いそうもなく、仕方なし、新幹線を利用すべく新大阪駅を目指すことに。
大阪駅に至り、更に不測の事態が我が姫路行を阻むべく追い打ちをかける。何でも、大阪ー新大阪間にある高架の橋脚に車がぶつかり、上下線とも普通になってしまったのだと。待つこと30分、あきらめかけた頃に電車は動き新大阪駅に。
客先には、かくかくしかじかの理由で30分ほど遅れることを連絡し、そのまま西向きの新幹線で姫路を目指す。
遅れはしたものの、当初の営業は滞りなく果たせ事なきを得る。何より気持ちよくお迎え下さいましたお客様に感謝。
実質は、気は逸るばかりでなおかつそぞろ、忙しないことこの上ない。こんなこともあるのだわね。