ZOOT SIMS - 本日の収穫

ズート・シムズ・オン・デュクレテ・トムソン(紙ジャケット仕様)
ズートのアルバム中、「オン・デュクレテ・トムソン」として知られる有名盤です。今でこそCDとして定期的に流通している訳ですが、レコード時代には再三の復刻はなされていず、長く稀少盤の地位を占めていましたね。
紙ジャケのやつが、松戸駅前のBOOKOFF*1に1,000円でございまして、一応購入することに。一応というのは、ジャケットや名称等、オリジナルの体裁とはかけ離れた仏盤CDを所有し、それで結構満足してることによります。「AMERICANS SWINGING IN PARIS」とのタイトルが付けられた仏盤は、曲名こそ同じながらも値段が格安だったこともあり、購入した際は半信半疑、最初の一音が耳に届いた瞬間には快哉を叫んだのでありました。
ズート&アンリ
ズートに接した最初の印象は、当時すんなりとハード・バップに移行しなかったためか、モダン・ジャズでいうスマートさというかが明らかに欠落しているというもの。そこそこJazzを聴きこんでいないとその良さは伝わってこないかと思う。不思議なことに、わかってしまうと話は大きく変わり、朴訥としたとしそのプレイは、この上もなく好ましいものとして聴こえてくる。個人的には、スタン・ゲッツに並ぶ白人テナーの最高峰って位置付け。
同シリーズで発売されている「Zoot et Henri Renaud/Jazz in Paris」*2は「オン・デュクレテ・トムソン」にもましてレアなトラックらしい。どうでも良いようなジャケットながら、中身は「オン・デュクレテ・トムソン」同様に極上ですよん。

*1:盤の状態も未表示、そんなとこでCD買うなよ、ってことなんですがものがものだったし、1,000円なら賭けてもよいかと。

*2:冒頭の4曲が同メンバーでのLive、後はアンリ・ルノーのリーダ録音。どちらもコレクター限定10インチレコードだったらしい。