Book

聖骸布血盟/フリア・ナバロ

こうもハズレが続くと、なんか不安になってくる。 かつてラドラムの「暗殺者」やル・カレのスマイリー三部作で経験したような読後の充足感をもたらす小説(ロマン)には、この先遭遇することはないのだろうか。 事件捜査の進展に主題となる聖骸布の歴史を交え…

東京奇譚集/村上春樹

今月もいろいろ買ってはいるんですが、なかなか気い入れてのめり込めるものにあたりません。 先の日曜日に購入したのがこれ。村上春樹さんの小説を、それも単行本で手に入れ、読了するなんてのは、ほとんど10年ぶりくらいになるのではと。先だって、朝日新聞…

回想のビュイック8/スティーヴン・キング

出張中に読了。我らがキング様は相も変わらず。これなんかなんてことない話なのだけど、ホント読ませるものです。面白し。

凶笑面/北森 鴻

先の出張中、「国際テロ」を読み終えた際、次を仕入れねばと、京成勝田台駅前の書店で調達したもの。一昨日読み終えたのだった。 ミステリーとなれば、個人的にも社会派の作風が嗜好に適います。本格推理小説にはホント疎いもので、こちらの作家も、昨今の本…

MacOSX 10.4 Tiger 上級機能リファレンス

ちゅうのも購入。Mac OS X 10.4 Tiger 上級機能リファレンス作者: 海上忍出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2005/08/19メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

五木寛之ブックマガジン

先週だったか先々週のことだったか、日曜日の朝日新聞、書評欄は亀和田武さんの雑誌のコラムで紹介されとりましたので購入、税込み500円也。 季刊の雑誌形態で発刊、過去の作品群からおいしいところを選りすぐって収録するとの方針らしい。 先のコラムの通り…

国際テロ/トム・クランシー

昨年訳出された若き日のジャック・ライアンが活躍する「教皇暗殺」がとても面白かったので、今回も期待してしまったのだが・・・。 ダーク・ピットの新作でもそうだったけど、なんで2世ばかりが登場するかなあ。2世ってねえ、世の中見回しても、政界(特に)…

スティーヴン・キングの新作

が訳出されてました。「回想のビュイック8」、今月末の新潮社文庫の新刊です。 昨日、東京よりの帰途、品川駅構内の書店に並んでおりましたので、上巻を購入。 本日、西宮北口のジュンク堂を覗いてみましたところが、若干のタイムラグがございますようで、新…

天皇家の“ふるさと”日向をゆく/梅原 猛

若干大判めの単行本を出版当時購入しましたが、半分くらいは読んだのだったか、現在まで積ん読状態。 あたしにとって、ル・カレと梅原 猛さんの著作は最良の読書ネタなのだけれど、如何せん、あのサイズを持ち歩いて、通勤時途上に読み耽るという風にはよう…

日本沈没/小松左京

最初に読んだのはほんのガキの頃。なるほど、こういう話であったかと、今更ながらに理解した箇所が多数あり。表紙の絵も当時のカッパ・ノヴェルズのものと同じ。文庫本の奥付を見てみますと、先の大震災からさほど時をおかずして復刊され、その後版を重ねて…

孤独の海/アリステア・マクリーン

かつての巨匠も旬を過ぎ、過去の人。至高の冒険小説群は1960年代まで、1985年に出版されたとなれば、なおさらのこと。まして、マクリーンであれば、短編小説集なんてありえないはず。買うには買ったが、長く積読状態とした。これが大きな誤り、ナントモ愚か…

本日の収穫−光明池天牛堺書店にて

例によってアリステア・マクリーンなのだった。 「恐怖の関門」 早川ノヴェルズ版である。昔同じものを買ったときは、映画のカバーがついとりました。この小説、「バニシング・ポイント」のバリー・ニューマン(普通知らんやろな)主演にて映画化(邦題「爆…

亡国のイージス

「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」とか「日本人に覚醒を促す」なんて惹句は、ホントなんだかな。 一昔前であれば、この手のものには、即、飛びついてたはず。 平和ぼけな有り様を憂い、国防やら国家がなんたらと、先のフレーズも含めて、とかくややこしい…

雨の午後の降霊会/マーク・マクシェーン

全く知らない作家なのだけれど、創元推理文庫ならたまにアタリもあろう、そしてなにより、主人公が霊媒師であることに惹かれたのだった。 犯罪の経過自体に目を見張らせるものがないものの、けっこう読ませるから不思議だ。 ページを繰るごと、霊媒師とその…

ぼんくら/宮部みゆき

この人の著作を読まなくなって久しく、朝日新聞夕刊に連載していた「理由」までだったか。ミステリーや時代もの以外、SFぽいのやファンタジー系のものは何とはなし敬遠しがち。なので、長いお別れの後、手にした本書は時代物。文庫であるから、当初出版され…

酔いどれ故郷にかえる/ケン・ブルーウン

今風じゃないかも知れんけど、小説でノワールとくれば「暗黒小説」と理解してしまう。この小説は、そんなタイプに属するはず。 主人公は、ジャンキーで酒浸り、毛頭気高くはなく、とても救いようがない。元警官だから、やくざものでもなく、依頼を受けて探偵…

日本の黒い霧/松本清張

これはすごい、すこぶるつきに面白し。著者は、ジェイムズ・エルロイにずっと先行していたのだ。 戦後、世情を騒がせた怪事件の数々、その主催者、背後で蠢く勢力は? 占領軍が目指す地平は明確。そこに到達するまでの過程において、GHQなる当初の一枚岩の組…

神狩り/山田正紀

最近続編が出版されたようなので、読んでみようと考える。しかし、前作を読んだのは大昔のこと、内容は全く忘却の彼方、それなりに面白かったはずとのみ記憶する。ということで、再読。 なんとまあ読みやすいことか。至極あっさりした内容に、読みやすい文章…

幻にあらず

昨日、帰途の車中は読書に費やそうと、手持ちの読みかけ本とは別に多摩の書店で文庫を2冊購入。一昨日、米沢市を後にしたこともあり、鷹山を読み返そうと思い立ったのである。とくれば、当然、藤沢周平となる。 遺作となった「漆の実のみのる国」は長いので…

終戦のローレライ/福井晴敏

やっとこさ読了しもうした。文庫本4冊はとてもとても長い道のりなるも、超弩級の面白本だった。いささか長目ではありますが。 年を経るごと、涙腺が緩み往く中、膨大な活字を追うほどに琴線に触れるエピソードが溢れてたりするため、出勤途上や出張時の移動…

ラヴクラフト全集完結

本日の朝日新聞夕刊、文化欄の記事によると、創元推理文庫の「ラヴクラフト全集」全7巻が、30年余をかけて完結した、のだそう。最新の7巻目は購入してないけれど、それ以外は持っていたように思う。いずれの巻も代表作のみに目を通し、後は積読状態で放置し…

スパイズ・ライフ/ヘンリー・ポーター

本日読了。これってかなりストレートなタイトルですが、邦題というわけでなく原題そのままもってきてます。 帯の惹句がね、そうか読まねば、と思わせる。 上巻は、新時代のエスピオナージュ誕生! うーん、今風の内容ではあるけどネ、そうなのかな? 下巻では…

本日の収穫

名誉と栄光のためでなく ジャン・ラルテギーという仏人作家の戦記小説らしく、神保町のさる古書店にて購入。結構ボロボロだ。昔々、ほんのガキの頃、この小説をベースにした同名の映画をテレビで見たことがある。 アルジェリアの戦争が舞台となっていたと記…

昨日の収穫

東京都某所のBOOK OFFにて。 「エスピオナージ」ピエール・ノール ヘンリー・フォンダやユル・ブリンナーがでてた映画の原作。フランス産のスパイ小説です。 「テトラマクス・コレクション」フィリップ・ヴァン・リント 「解き放たれたプロメテウス」、「ス…

続本日の収穫

途中、洋書を専門に扱っている古書店店頭のダンボール箱に早川のポケミスが突っ込まれているのを発見、もちろんそこに座り込みこれをチェックしたのは言うまでもない。 「リキデイター」ジョン・ガードナー 以前に関西の某古書店で1,000円とか1,500円と値が…

本日の収穫

浅間神社に至るとある古書店にて入手。 いずれも早川ポケミス。 「第三の男・落ちた偶像」グレアム・グリーン 「第三の男」はいうまでもなく「落ちた偶像」もキャロル・リード監督により映像化されていますね。どちらも名作です。 いや、映画のほうが偉大だ…

「爆魔」ブライアン・フリーマントル

新潮文庫からのフリーマントルは今年2作目、春にでた「城壁に手をかけた男」ではチャーリー・マフィンも未だ健在、更に生き残りの冴えをみせる。 こちらは、FBI捜査官ウイリアム・カウリーとモスクワ民警の刑事ディミトリー・ダニーロフがタッグを組んで米ロ…

ブルー・アワー/T・ジェファーソン・パーカー

こういうものを読むのはもっぱら通勤の車中なので、途中出張をはさんだりと、上下巻を読了するのに長くかかってしまった。というのも、続きを今すぐにも目を通したいと思わせる面白本パターンに最後まで移行できなかったってこと。 この作家とは、「ラグナ・…

血湧き肉踊る本日の収穫

先ほど西葛西駅近辺を徘徊、BOOKOFFはなかったけど同業店舗が数軒、いずれも早川ノヴェルズのアリステア・マクリーン。 「麻薬運河」 「恐怖の関門」(映画化した際のカバーがついたものを所有していた) 「最後の国境線」 「黄金のランデヴー」 「巡礼のキャ…

帰途、BOOK OFFにて

「ヌーン街で拾ったもの」レイモンド・チャンドラー 早川ポケミス もしかすると積ん読状態で所有しているかも 「緊急の場合は」ジェフリイ・ハドスン(マイクル・クライトン) 早川ポケミス(文庫やないです) こんなの文庫でいつでもどこでも入手可能なるも、ポ…